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DESIGN_SAITAMA→デザイタマ。埼玉県・さいたま市の街デザインを空想するブログ (別館)

公有地の高度利用とまちづくりの提案

 

さいたま市桜区にある 国立の埼玉大学は、広大な敷地を有している。

市内では大宮・浦和など、主要な鉄道駅の周辺を中心に発展する一方、
桜区は他の区と比べ、人口が横ばいの傾向になっている。
主要な駅から離れているということもあると思うが、
区内唯一の駅・西浦和駅周辺では、今後まちづくりを考える動きが始まるようだ。

そこで、まちづくり・活性化の一つの提案として、
埼玉大学の広大な敷地を、より高度に利用してはどうかと考える。

校舎あるいは宿舎等を複合・複層化し建て替えるなどして、
空いた敷地を民間、あるいは官民共同で開発し、
新たに集合住宅、商業・利便施設 等を造るなどしてはどうだろう。

交通についても、客数の多い 連節バスの導入なども利便性が高まるのではないか。

また 荒川や秋ヶ瀬公園に近いという立地は 実は魅力であり、目を向けてもらいたい。
荒川の水辺や山々が一望できる 展望タワーなども面白いのではないか。

県外では トヨタの工場跡地で ウーブンシティというまちづくりも進められている。

将来的に 埼大裏の県道57号の道路拡張も併せて着手されるかと思うが、
それらも含め、ワクワクする街が出来たら良いと思う。

埼玉大学には、県内の高度教育機関の代表として、
研究や発信の積極化・活性化に期待したい。

 

埼大からバスで繋がる、さいたま市役所(現庁舎)・浦和区役所周辺や
埼玉県庁周辺も同様に、高度利用化の余地が大いにあるのではないかと思う。

庁舎機能と共に、民間機能等も取り入れ一体的に開発というのもありだろう。

大宮駅・さいたま新都心駅周辺は 新幹線の開通以来、
既に高度利用が進み、さいたま市合併後の現在も進んでいる。
全市的な発展という意味でも、東京側からのゲートウェイとして
浦和の拠点性を高めることが、奥行きのある都市づくりに繋がると考える。


現在、世界情勢は変化していて、当然あってほしくはないのだが
もしも万一、北朝鮮のミサイルが誤って 放射性廃棄物を保管している
三菱マテリアルのビルに落下した時、あるいは万一テロや不慮の事故が発生した時、
その真横に造ろうと言っている新都心の庁舎が、非常時の司令塔として機能するのか。

万一避難が必要になって庁舎が使えなくなったら、市民や職員を守るのは難しくなる。
このことは、国際的な情勢も鑑みて、慎重に考えた方が良いのではないだろうか。

安全に保管されていることは理解するが、とはいっても余りに真横な位置なのである。

国の出先機関もあるが、災害対策を担うのは基礎自治体さいたま市だ。
全ての市民・県民の安全確保と、一部の政治的都合のためと どちらが重要か。

市役所 現庁舎は 県庁、メディア各社も近く、
市役所通りもバイパスまで繋がり、広域アクセスもしやすくなった。
大宮も浦和も同じ さいたま市であり、また鉄道でいえば広域大宮圏ともいえる。

市の真ん中かどうかという位置的な視点のみにとらわれず、
国際情勢などあらゆる状況を鑑みて、非常時にリスクなく機能するかどうかで
より危機感を持って、慎重に考えるべきではないかと思う。

 

私も 様々な選択肢の可能性は頭の中で考える。
全市的な発展を目指すのであれば、上記のような理由から、
市庁舎は全移転ではなく部分移転、もしくは二庁舎制も
大きな選択肢として考えるべきではないかと思う。

例えば 神戸市の庁舎のように、[2号館]を新都心に造る ということは否定しない。
民間による開発で、一部を市が区分所有し、観光・経済関連等の部署を入れるなど。
大宮にある 市立博物館を移転するのもありではと思う。

民間オフィス等も誘致すれば、埼玉県民・さいたま市民が
東京へ行かなくても働ける場を創ることにもなる。

せっかくの好立地であり、単一の庁舎より 多機能な県・市のシンボルとなる方が、
市民・県民にとっても魅力的な拠点になるのではないだろうか。


以上、公有地には大きなポテンシャルがあり、まちづくりに
最大限 高度利用してほしいという提案として、記させていただきます。

 

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